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NCC-ST-439
採取量
血液 : 2.0 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
EIA
基準範囲
M:           4.5 U/mL 未満
F(49歳以下):  7.0 U/mL 未満
F(50歳以上):  4.5 U/mL 未満
実施料
118点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
検体安定性
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像、および生検など総合的に診断される。 NCC-ST-439は、ヒト胃癌細胞株St-4を免疫原として作製したモノクローナル抗体で検出される。 正常組織の唾液腺、気管支腺や肝胆膵系にも分布が認められて、大腸癌、膵癌、胆道癌、乳癌などで高値の陽性を示す。 良性疾患で偽陽性を認めるが、CA19-9、CEAやAFPなどの腫瘍マーカーよりは良いとの評価がある。
関連項目
CA125 CA15-3 癌胎児性抗原(CEA) CA19-9 シアリルTn抗原 塩基性フェトプロテイン(BFP) 組織ポリペプチド抗原(TPA) シフラ(サイトケラチン19フラグメント) ガストリン放出ペプチド前駆体(Pro GRP) 神経特異エノラーゼ(NSE) DUPAN-2 SPan-1抗原 SCC抗原 エラスターゼ1 シアリルLex-i抗原(SLX) αフェトプロテイン(AFP) AFPレクチン分画(AFP-L3%) PIVKA-Ⅱ CA72-4 BCA225