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SPan-1抗原
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.3 mL
容器
保存方法
検査方法
IRMA(ビーズ固相法)
基準範囲
30 U/mL 以下
実施料
146点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~6日
備考
検体安定性
3ケ月
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像や生検によって総合的に診断される。 SPan-1抗原はヒト膵癌細胞株SW1990を免疫抗原するモノクローナル抗体で検出され、主に膵癌で高値を示す一方、 急性膵炎では軽度上昇であるため、特異性の高いマーカーとして使用される。
関連項目
CA125 癌胎児性抗原(CEA) エラスターゼ1 NCC-ST-439 神経特異エノラーゼ(NSE) CA72-4 SCC抗原 シフラ(サイトケラチン19フラグメント) ガストリン放出ペプチド前駆体(Pro GRP) シアリルTn抗原 シアリルLex-i抗原(SLX) 塩基性フェトプロテイン(BFP) 組織ポリペプチド抗原(TPA) αフェトプロテイン(AFP)