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ガストリン放出ペプチド前駆体(Pro GRP)
採取量
血液 : 2.0 mL (容器①)
提出量
EDTA血漿 : 0.4 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
81.0 pg/mL 未満
実施料
175点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
検体安定性
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像、および生検など総合的に診断される。 ガストリン放出ペプチドは肺や消化管から分泌されるホルモンで、肺小細胞癌で高率に産生されるが、血中での半減期が短い。 一方、ガストリン放出ペプチド前駆体(pro-gastrin-releasing peptide: Pro GRP)も同じように放出され、 かつ血中での安定性がよいことから、腫瘍マーカーとして用いられるようになった。 肺小細胞癌に対する感度、特異度が高いため、スクリーニング検査や治療効果の診断に有用である。
関連項目
神経特異エノラーゼ NCC-ST-439 癌胎児性抗原(CEA) 塩基性フェトプロテイン(BFP) 組織ポリペプチド抗原(TPA) SPan-1抗原 シアリルLex-i抗原(SLX) CA125 CA72-4 SCC抗原 シフラ(サイトケラチン19フラグメント)