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癌胎児性抗原(CEA)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
5.0 ng/mL 以下
実施料
102点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
本検査項目は唾液による汚染のため、高値異常を示す場合のあることが確認されています。 ご提出の際は、検体の取り扱いには十分ご注意下さい。 「腫瘍部位とマーカーの有用性」と「検体検査実施料」および「悪性腫瘍特異物質治療管理料」は「総合検査のご案内」をご参照下さい。
検体安定性
3ケ月
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像や生検によって総合的に診断される。 癌胎児性抗原(CEA)は、1965年カナダのGoldらによってヒト結腸癌組織抽出液中に発見された分子量約18~20万の糖蛋白で、 同じ抗原が消化器癌だけでなく胎児消化器中にも存在することからこの名がつけられた。 CEAは、大腸癌をはじめ乳癌、肺癌等の多種類の癌で高い陽性率を示す。
関連項目
CA19-9 CA125 NCC-ST-439 組織ポリペプチド抗原(TPA) 塩基性フェトプロテイン(BFP)