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エラスターゼ1
採取量
血液 : 2.0 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
ラテックス免疫比濁法
基準範囲
300 ng/dL 以下
実施料
126点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
検体安定性
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像や生検によって総合的に診断される。 エラスターゼ1は、膵に存在する蛋白分解酵素の一つで、急性膵炎などで血中へ逸脱し高値を呈する。 また、膵癌の切除可能例で上昇例がみられることから、膵癌の早期発見マーカーとして用いられる。
関連項目
CA125 CA19-9 NCC-ST-439 癌胎児性抗原(CEA) 塩基性フェトプロテイン(BFP) 組織ポリペプチド抗原(TPA) DUPAN-2 SPan-1抗原 シアリルLex-i抗原(SLX) CA72-4