総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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LBA(LBA-EATA)法
- 基準範囲
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L3分画 10.0 % 未満
- 実施料
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190
- 判断料
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144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
- 所要日数
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4~5日
- 備考
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- 検体安定性
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3週
- 臨床意義
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健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、
「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、
数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、
検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。
逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、
超音波検査や血管造影などの画像や生検によって総合的に診断される。
AFPは分子量約7万の糖蛋白でレクチンを用いた電気泳動で陽極側からL1、L2およびL3分画に分離できる。
このL3の比率が、肝細胞癌患者で増加しており、AFP濃度が低い症例では早期診断のみならず、
肝良性疾患との鑑別に有用である。