25
FDP
採取量
血液 : 1.8 mL (容器①)
提出量
クエン酸血漿 : 0.5 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
ラテックス免疫比濁法
基準範囲
5.0 μg/mL 未満
実施料
80点
判断料
125点 (血液学的検査判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
ヘパリン投与患者はその旨依頼書へご記入下さい。
検体安定性
1ケ月
臨床意義
フィブリノーゲンはE領域ドメインとその両末端に2つのD領域ドメインを持つ構造である。 トロンビン作用による凝固ではフィブリノーゲンからフィブリノペプチドAおよびフィブリノペプチドBが遊離してフィブリンモノマーとなる。 ブィリンモノマーはD領域ドメイン間などの重合反応によりフィブリンポリマーを形成する。 次いで、ⅩⅢ因子とカルシウムイオンの作用で架橋化され、安定した不溶性のフィブリンができる。 一方、生体内ではプラスミンにフィブリンを分解する線溶機能を有し、 FDP( fibrinogen and fibrin degradation products)と称する多様な分解産物ができる。 FDP値は血小板数、プロトロビン時間、血漿フィブリノーゲン濃度とともにDICの診断基準に指定されているほか、 各種の血栓症、出血性疾患、悪性腫瘍などで必須な検査となっている。
関連項目
プロトロンビン時間(PT) 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) フィブリノーゲン(Fbg) FDP(尿) D- ダイマー プラスミノーゲン活性(PLG) アンチトロンビンⅢ(AT-Ⅲ)(抗トロンビンⅢ)活性 トロンビン・アンチトロンビンⅢ複合体(TAT) プロトロンビンフラグメントF1+2(F1+2)