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プロトロンビン時間(PT)
採取量
血液 : 1.8 mL (容器①)
提出量
クエン酸血漿 : 0.5 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
光散乱法
基準範囲
活性値 70~120 % 
PT- INR 0.85~1.15
実施料
18点
判断料
125点 (血液学的検査判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
検体安定性
1ケ月
臨床意義
血液は採血して試験内に放置すると、血液内の凝固に関わる因子が活性化してフィブリン繊維ができ、血液が凝固する。 一方、外傷などで出血した場合には組織液が血液に混入して、外因系の活性因子が働き、 血液を凝固させて止血する。前者は内因系の機序で 活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)によってスクリーニング検査でき、 後者はプロトロンビン時間(PT)で、外因系凝固因子と共通性凝固因子を総合して 第Ⅱ因子、第Ⅴ因子、第Ⅶ因子、第Ⅹ因子とフィブリノゲンに関する異常を検出することが出来る。 これらの凝固機能検査は手術に際してのスクリーニング検査や肝疾患、 血友病の診断・治療、またワーファリンなどによる抗凝固療法のコントロールにも広く用いられる。 この場合にはPT-INR値で報告することが推奨され、 PTが異なった試薬や施設で検査した場合に施設間差が生ずるので、 試薬ごとに求められている国際感度指数で補正された値となる。
関連項目
活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT) フィブリノーゲン(Fbg) 第Ⅱ因子活性 第Ⅴ因子活性 第Ⅶ因子活性 第Ⅷ因子活性 第Ⅸ因子活性 第Ⅹ因子活性 第ⅩⅠ因子活性 第ⅩⅡ因子活性 第ⅩⅢ因子定量