総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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光散乱法
- 基準範囲
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200~400 mg/dL
- 実施料
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23点
- 判断料
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125点 (血液学的検査判断料区分)
- 所要日数
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1~2日
- 備考
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3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
- 検体安定性
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1ケ月
- 臨床意義
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フィブリノーゲンは凝固の最終段階で生じるフィブリン線維(クロット)の原料である
ことに加え、血小板の凝集にも重要な役割を担っており、その低下は止血異常につながる。
また、急性相反応物質として炎症時などに増加し、生体の防護機構にも関与する。
先天性異常フィブリノーゲン血症には、①トロンビンによるフィブリノベプチドA、B(FPA、FPB)遊離の障害、
②フィブリンモノマー重合障害、③第ⅩⅢ因子による安定化障害がある。
後天性のフィブリノーゲン異常は、多発性骨髄腫、肝癌、急性肝不全、慢性肝炎でフィブリンモノマーの重合障害がみられる。
血中フィブリノーゲン濃度が60mg/dL以下では出血傾向が出現し、
各種の凝固検査で凝固時間の延長がみられ、700mg/dL以上では血栓傾向が出現する。