総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
-
合成基質法
- 基準範囲
-
71~128 %
- 実施料
-
100点
- 判断料
-
125点 (血液学的検査判断料区分)
- 所要日数
-
3~4日
- 備考
-
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
- 検体安定性
-
2週
- 臨床意義
-
プラスミンは組織プラスミノーゲンアクチベータなどの作用により、プラスミンノーゲンから生成される。
血液はフィブリンを析出して凝固したのち、プラスミンの活性によりフィブリンやフィブリノーゲンを分解してFDPにする。
これを線溶といい、線溶系の機能不全では血栓傾向となり、先天性プラスミノーゲン欠乏症や肝硬変では生成障害がみられる。
また、播種性血管内凝固症候群(DIC)ではプラスミンノーゲンが消費されて低値となる。
測定方法にはフィブリンやフィブリノーゲンを分解する酵素としての活性を測定する方法と蛋白量として求める定量法がある。
なお、プラスミンは生成されると直ちにα2-プラスミンインヒビターとの複合体を形成して不活化するので、
プラスミン活性はプラスミン・α2-プラスミンインヒビター複合体(PIC)の値から推測する。