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γ-セミノプロテイン(γ-Sm)
採取量
血液 : 2.0 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
4.0 ng/mL 以下
実施料
194点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~5日
備考
(基準値について)4.0ng/mLは良性疾患との鑑別値です。
検体安定性
21日
臨床意義
健康なときにはほとんど見られない特徴的な物質を、がん細胞が産生し、血液中などで検出できるものを、 「腫瘍マーカー」として保険収載されている。スクリーニング検査として行われるとともに、 数値の変動はがん細胞の進展とつながるため、治療経過の診断に用いられる。基準範囲による陰性陽性の判定では、 検出率を上げると検査の感度は上昇するが、特異度が下がり、がんでない人が陽性となる。 逆に、特異度を上げると感度が下がることになるなど、腫瘍マーカーは確定診断に向けたひとつの検査であり、 超音波検査や血管造影などの画像、および生検など総合的に診断される。 γ-セミノプロテイン(γ-seminoprotein : γ-Sm)は電気泳動でγ-グロブリン領域に泳動され、 前立腺癌のマーカーとして利用されているが、アミノ酸構造からは前立腺特異抗原と―同の物質と考えられている。
関連項目
PSA(前立腺特異抗原) PSA(タンデム) PSA-ACT PSA- F/T比 癌胎児性抗原(CEA) 塩基性フェトプロテイン(BFP)