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総鉄結合能(TIBC)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
バソフェナントロリン法(計算法)
基準範囲
M:250~380   F:250~450 μg/dL
実施料
11点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
EDTA血漿は検査不可。TIBCとUIBCを同時に実施した場合は、いずれか一方の所定点数を算定できます。
検体安定性
3ケ月
臨床意義
総鉄結合能(TIBC)は、トランスフェリン(Tf)が血清中の鉄と結合する能力(血清鉄+不飽和鉄結合能(UIBC))をいう。 一定量の血清がさらに結合し得る鉄量は不飽和鉄結合能(UIBC)である。 血清鉄とTIBCは個別に動くため、TIBCと血清鉄の比率(飽和率)を求め、 貧血や肝疾患の鑑別診断に役立てることができる。 Tf(mg/dL)×1.3=TIBC(μg/dL)、TIBC(総鉄結合能)=Fe(血清鉄)+UIBC(不飽和鉄結合能)、 また 鉄飽和率は鉄飽和率=Fe(血清鉄)*100/TIBC(総鉄結合能)で求められる。
関連項目
トランスフェリン フェリチン 不飽和鉄結合能 赤血球数(RBC) ヘモグロビン(Hb) ヘマトクリット(Ht) 平均赤血球容積(MCV)