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鉄(Fe)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
バソフェナントロリン直接法
基準範囲
M:60~200   F:50~160 μg/dL
実施料
11点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
14日
臨床意義
人体には約4000mgの鉄が含まれ、そのうち65%は赤血球のヘモグロビンに、 30%が貯蔵鉄として肝・脾・骨髄等に含まれる。血清中の鉄はトランスフェリンと結合し、 3価の状態で存在する。血清鉄は非常に速く代謝(1.5~3時間)するため、 造血組織や鉄貯蔵組織の状態をよく反映する。低鉄血症として、鉄欠乏性貧血、慢性失血性貧血、 悪性腫瘍、肝硬変症等が、高鉄血症としては、再生不良性貧血、巨赤芽球性貧血、溶血性貧血、急性肝炎、 肝癌等がある。血清鉄値は特に貧血の鑑別診断に有用である。
関連項目
トランスフェリン フェリチン 総鉄結合能 不飽和鉄結合能 赤血球数(RBC) ヘモグロビン(Hb) ヘマトクリット(Ht) 平均赤血球血色素量(MCH)