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PIVKA-Ⅱ(凝固)
採取量
血液 : 1.8 mL (容器①)
提出量
クエン酸血漿 : 0.3 mL (容器②)
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
1 μg/mL 未満
実施料
143点
判断料
125点 (血液学的検査判断料区分)
所要日数
3~6日
備考
3.2%クエン酸ナトリウム液0.2mL入り容器に血液1.8mLを正確に入れ、全量2.0mLにしてよく混和後、遠心分離し、血漿を凍結してご提出下さい。
検体安定性
臨床意義
ビタミンK依存性の凝固因子として第Ⅱ、第VII、第IX、第X因子のほかプロティンC,プロティンSが知られている。これらはビタミンKが 不足すると活性のない蛋白が生成される。この蛋白をPIVKA(protein induced by Vitamin K absence or antagonist)といい、 Ⅱは第Ⅱ因子を示す。心房細動、脳塞栓症、肺塞栓症などの患者では抗血栓療法が必要で、 ワーファリンなどを投与して凝固活性を抑制する。この際にPIVKA-Ⅱが産生される。 一方、肝細胞癌でも肝実質細胞の機能低下から高率に出現することが 知られており、α-フェトプロテインとともに肝細胞癌の腫瘍マーカーとしても検査されている。
関連項目
プロトロンビン時間(PT) トロンボテスト(複合因子T) α-フェトプロテイン(AFP)