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ジソピラミド
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
EMIT
有効治療濃度
2.0~5.0 μg/mL
実施料
[470]点
判断料
所要日数
2~3日
備考
検体安定性
1ケ月
臨床意義
ジソピラミドは抗不整脈剤で、期外収縮、発作性上室性頻拍、心房細動等に用いられる。 有効血中濃度範囲が狭く、かつその範囲が中毒濃度範囲に近接している薬剤で、 主な副作用としては、低血圧、うっ血性心不全の増悪、また、抗コリン作用による口渇、 排尿障害、霧視等がある。ジソピラミドの代謝は個体差が大きく、基礎疾患として心不全、 薬剤過敏症、洞徐脈や刺激伝導障害等を有する場合には注意を要し、 さらに、肝・腎機能の低下の場合は薬物代謝や排泄が遅れ、薬物の蓄積作用を生じる。 これらのことから、患者一人一人の血中濃度を測定し、個々の投与計画を設定することが必要になる。
関連項目
キニジン プロカインアミド リドカイン アプリンジン ピルシカイニド プロパフェノン メキシレチン ピルメノール アミオダロン シベンゾリン フレカイニド