総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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ゲルカラム遠心凝集法、クームス法酵素法
- 基準範囲
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- 実施料
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159点
- 判断料
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144点 (免疫学的検査判断料区分)
- 所要日数
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7~14日
- 備考
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- 検体安定性
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- 臨床意義
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ABO以外の血液型抗原に対する抗体(不規則性抗体)で臨床的意義(副作用を起こす可能性)が
ある抗体を検出することを目的とする。
スクリーニング検査で陽性であれば引き続き抗体同定検査を行い、抗体の血液型特異性を判定する。
ABO血液型に対する抗A、抗B抗体は、自然抗体として規則的に存在している。
これに対し、ABO血液型以外の赤血球抗原に対する抗体の多くは免疫によって産生される抗体であり、
これらを総称して不規則性抗体という。不規則性抗体はIgM主体の自然抗体とIgG主体の免疫抗体に分類され、
また、同種抗体と自己抗体がある。同種抗体は輸血や妊娠、免疫原性物質の注射などが原因となり産生される。
自己抗体には、臨床的意義の乏しい抗体及び、寒冷凝集素症候群(cold aggulutinin syndrome:CAS)や
、自己免疫性溶血性貧血(autoimmune hemolytic anemia:AIHA)などのように重篤な溶血を起こす抗体もある。
これら不規則性抗体の有無を事前に確認することは、安全な輸血や適合血液の確保に有用である。