総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
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(1→3)-β-D-グルカン(β-D-グルカン)
- 検査方法
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発色合成基質法
- 基準範囲
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20.0 pg/mL 以下 (カットオフ値)
- 実施料
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207点
- 判断料
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144点 (免疫学的検査判断料区分)
- 所要日数
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3~5日
- 備考
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(基準値について)20 pg/mLは、深在性真菌症のカットオフ値です。本検査においては、血漿中の(1→3)-β-Dグルカンを測定致します。
血液2mLを専用容器にて採血し、よく混和させ、速やかに冷蔵保存にてご提出下さい。グルカン製剤(抗悪性腫瘍剤)、
セルロース膜で精製した血液製剤などの投与、セルロース膜での透析後の血液などは、データが高値を示す可能性があります。
また、多発性骨髄腫・高γ-グロブリン血症では非特異的反応を示す可能性があります。
溶血検体では、溶血の度合いにより検査不能となる場合があります。
- 検体安定性
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- 臨床意義
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(1→3)-β-D-グルカンは真菌の細胞膜を構成している多糖体で、細菌やウイルスには存在しないため、
深在性真菌症の診断、治療効果の判定に用いられる。
測定法は、カブトガニの血球抽出物に(1→3)-β-D-グルカンを加えると、
ゲル化することを利用したものであるが、エンドトキシンも同様な反応を示すので、
加熱による前処置により、エンドトキシン活性を抑えて測定する。