総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
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1509
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サイクリックAMP(c-AMP)(蓄尿)
- 採取量
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- 提出量
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蓄尿 : 1.0 mL
- 容器
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28 尿一般容器
- 保存方法
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凍
- 検査方法
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RIA(DCC法)
- 基準範囲
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3.3~6.1 μmol/day
- 実施料
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175点
- 判断料
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144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
- 所要日数
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5~11日
- 備考
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酸性蓄尿も可。トルエン1~2mLを加え、冷所に蓄尿し、よく混和し所定量をご提出下さい。
- 検体安定性
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12週
- 臨床意義
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サイクリックAMP(c-AMP)は、ATPを基質としてアデニリルシクラーゼによって合成され、細胞内信号伝達(セカンドメッセンジャー)、
誘因物質、遺伝子調節など多くの生体機能に細胞内仲介物質として関与する。
臨床的意義は負荷試験において認められ、
肝予備能検査としてグルカゴン負荷10分後の血漿c-AMP値が利用される。
劇症肝炎や非代償性肝硬変で著明に低下し、急性肝炎では正常と変化なく、慢性肝炎で高値を示す。
また、Ellsworth-Howard試験(PTH負荷試験)による偽性副腎甲状腺機能低下症の病型鑑別に用いられる。
PTHを負荷した後に、尿中c-AMPを測定して腎由来のc-AMPを推測する。