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インスリン抗体
採取量
血液 : 1.0 mL
提出量
血清 : 0.3 mL
容器
保存方法
検査方法
RIA
基準範囲
125I-IRI結合率0.4 %未満
濃度125nU/mL未満
実施料
110点
判断料
144点 (免疫学的検査判断料区分)
所要日数
4~7日
備考
検体安定性
12週
臨床意義
インスリン抗体検査は、糖尿病インスリン療法時、血中にインスリン抗体が出現していないか調べるものである。 インスリン抗体には、治療のために投与されたインスリンに対して産生されるものと、 自己免疫機序により産生されるものの2種類がある。インスリン投与中の糖尿病患者の血中にインスリン抗体が出現すると、 治療を阻害する要因となることから、定期的なスクリーニングが重要である。 インスリン投与の経験がないにもかかわらず、血中に抗インスリン抗体が認めれるケースとして、 インスリン自己免疫症候群が知られ、低血糖を生じる点が特徴である。 糖尿病治療のために投与される外因性インスリンに対して産生される抗体が低血糖を生じないこととは、大きく異なっている。
関連項目
インスリン C-ペプタイド(CPR)(血液) 尿中C-ペプタイド 血糖