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遊離コルチゾール(非抱合型コルチゾール)
採取量
提出量
蓄尿 : 5.0 mL
容器
保存方法
検査方法
RIA固相法
基準範囲
11.2~80.3 μg/day
実施料
127点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
3~7日
備考
酸性蓄尿は不可。トルエン1~2mLを加え、冷所に蓄尿し、よく混和し所定量をご提出下さい。
検体安定性
臨床意義
通常コルチゾールは、副腎皮質から分泌される主要な糖質ステロイドで、糖代謝をはじめ、 蛋白質や脂質代謝にも関与するホルモンである。副腎皮質からのコルチゾール分泌は、 視床下部-下垂体-副腎皮質系のネガティブフィードバック機構により調節されている。 コルチゾールは血中でほとんどがcorticosteroid binding globulin(CBG)、その他の蛋白と結合しており、 5~10%が遊離型である。血中コルチゾールは肝、腎で代謝を受け、大部分はグルクロン酸抱合物あるいは硫酸塩として尿中に排出され、 一部は遊離型としても尿中に排出される。血中コルチゾールの測定は、 副腎皮質機能異常が疑われる場合に行う。尿中遊離コルチゾールの測定も副腎皮質機能を評価する目的で行うが、 24時間蓄尿を行い測定することで安定した結果を得る。
関連項目
副腎皮質刺激ホルモン コルチゾール 11-ハイドロキシコルチコステロイド(11-OHCS) 17-ケトジェニックステロイド・総(17-KGS) 17-ケトジェニックステロイド分画(17-KGS分画)