総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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ECLIA
- 基準範囲
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0.80~1.60 ng/mL
- 実施料
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102点
- 判断料
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144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
- 所要日数
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3~5日
- 備考
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- 検体安定性
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- 臨床意義
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トリヨードサイロニン(T3)は、サイロキシン(T4)とともに主要な甲状腺ホルモンであり、
甲状腺濾胞腔内のサイログロブリン分子中のチロシン基がヨウ素化、縮合反応を受け合成される。
血中に放出されたT3とT4の合計濃度の99%以上は直ちに血清タンパクと結合し、
遊離型(FT3、FT4)はわずかしか存在しない。
甲状腺機能正常者において体循環のT3総濃度の約20%は甲状腺からの分泌によるもので、
残りの約80%は末梢組織でT4からT3へ転換される。
甲状腺疾患の診断には、総血清T3の検出が臨床的に有用とされる。
T3の高値は、バセドウ病や甲状腺機能不全症でみられ、
低値は、橋本病、新生児の甲状腺機能不全症のような第一次甲状腺不全、もしくは視床下部下垂体性レベル欠陥のための第二次甲状腺機能不全症で起こる。