総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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CLEIA
- 基準範囲
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2.4~4.0 pg/mL
- 実施料
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127点
- 判断料
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144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
- 所要日数
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1~2日
- 備考
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- 検体安定性
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3ヶ月
- 臨床意義
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トリヨードサイロニン(T3)はサイロキシン(T4)とともに主要な甲状腺ホルモンであり、
約80%は末梢組織でT4 からの変換により、約20%は甲状腺からの分泌で産生される。
T3は大部分がTBG、TBPA、アルブミンと結合して血中に存在し、
総T3 の0.2~0.4%が遊離型として存在している。
F-T3(遊離型トリヨードサイロニン)はF-T4(遊離型サイロキシン)と共にすべての代謝に関与するホルモンであり、
結合蛋白の濃度に影響を受けることなく甲状腺機能の評価が可能である。
甲状腺機能亢進者の約5%においてF-T3のみが上昇することがある。
また、非甲状腺疾患において、しばしば低下することがあり注意が必要である。
血中のF-T3は抗甲状腺治療患者のモニタリングや甲状腺機能の評価に有用である。