総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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免疫比濁法
- 基準範囲
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239~838 mg/dL
- 実施料
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239点
- 判断料
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144点 (免疫学的検査判断料区分)
- 所要日数
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3~6日
- 備考
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原発性免疫不全等を疑う場合に算定できます。算定に当たっては、その理由および医学的根拠を診療報酬明細書の摘要欄に記載する必要があります。
- 検体安定性
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- 臨床意義
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IgGの中でIgG2はIgG1と共に特異抗体活性を持ち、細菌の多糖体抗原、
特に肺炎球菌やインフルエンザ菌の感染防御において中心的な役割を担っています。
IgG2欠損症は反復性の中耳炎や気管支炎及び肺炎などの感染症を引き起こすことが知られていますが、
易感染性を示さない症例も存在します。一般にIgG2の血中濃度は、年齢にもよりますが
30mg/dL以下を欠乏症とし、30~80mg/dLを要観察域とされています。
総IgGは基準値幅が広く、仮にIgG2の欠損があるとしても総IgG濃度が低くなるとは限らず、
総濃度に反映されない場合も多く認められます。本検査はIgG2欠乏症の診断、
および免疫グロブリン製剤の投与時に必要な検査です。