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総三塩化物(TTC)ET
採取量
提出量
尿 1.0 mL
容器
保存方法
検査方法
GC
基準範囲
 mg/L
実施料
判断料
所要日数
5~6日
備考
[検体採取時期]採取日は連続した作業日の5日目以降(週末)。作業終了の2時間前に一度排尿し、その後は排尿せずに、作業終了後に採尿したものをご提出下さい。
検体安定性
4週
臨床意義
総三塩化物(TTC)(トリクロル酢酸,トリクロルエタノール)は、1,1,1-トリクロルエタン(メチルク ロロホルム:ET)、トリクロルエチレン(3E)、テトラクロルエチレン(4E)などの尿中代謝物である。 1,1,1-トリクロルエタンは、金属部品や回路基板の洗浄、電子工業におけるフォトレジスト用の溶媒、 エアロゾル推進剤、インク・ペンキ・接着剤や塗料などの溶剤として利用されていた。 他の類似した構造を持つ化合物と比べて毒性は低いものの、吸入したり飲み込んだりすると中枢神経の 抑制作用をもたらし、中毒症状として眩暈やせん妄などが現れ、特に高濃度の場合は意識喪失が起こる 場合もある。生体内ではトリクロル酢酸を生じる。塩素系有機溶剤への暴露指標となる。
関連項目
総三塩化物(TTC)3E 総三塩化物(TTC)4E トリクロル酢酸(TCA)ET トリクロル酢酸(TCA)3E トリクロル酢酸(TCA)4E