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水銀(Hg)(尿)
採取量
提出量
尿 : 1.0 mL
容器
保存方法
検査方法
原子吸光法  
基準範囲
25 μg/L 以下
実施料
判断料
所要日数
6~11日
備考
指定容器をご使用下さい。
検体安定性
3週
臨床意義
水銀(Hg)は、体内で蓄積した場合に有害物質になるが、その化学形態(金属水銀、有機水銀)により毒性も異なる。 水銀は中枢神経、内分泌器、腎臓などの器官や口腔、歯茎、歯に障害を与える。 高濃度もしくは低濃度であっても長時間水銀の蒸気にさらされると脳に障害を受け、 特に胎児や幼児に対して有毒で、妊娠した女性が水銀に被爆した場合、発生障害を持つ子供が生まれることがある。 金属水銀暴露の想定では血液あるいは尿中、無機水銀暴露を想定する場合は尿中、金属水銀暴露または無機水銀暴露の判別には血球と血清、 メチル水銀暴露を想定する場合は毛髪と全血が検査材料になる。メチル水銀中毒症(水俣病)は、熊本、新潟で発見された。
関連項目
水銀