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B細胞表面免疫グロブリン(Sm-Ig) (IgG,IgA,IgM,IgD,κ鎖,λ鎖)
採取量
血液 : 5.0 mL
提出量
ヘパリン加血液 : 5.0 mL
容器
保存方法
検査方法
フローサイトメトリー 
基準範囲
IgG: 1.5~ 5.6 %
IgA: 1.0~ 2.4 %
IgM: 9.0~15.1 %
IgD: 5.0~11.5 %
κ鎖 :12.0~26.1 %
λ鎖 : 6.1~12.5 %
実施料
一連につき 157点
判断料
144点 (免疫学的検査判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
臨床意義
白血球には表面抗原が存在し、モノクローナル抗体により識別するとともに、 抗原の名称としてもCD分類(cluster of differentiation)が使用されている。 これによりT細胞、B細胞、単球などの細胞機能や分化の解析が可能になって、 造血器悪性腫瘍細胞の診断、細胞免疫能としてT細胞中のヘルパー細胞やサプレッーサ細胞の分布や T細胞・B細胞百分率、B細胞の表面免疫グロブリンH鎖4種とL鎖2種、および 免疫グロブリンのFc部分と特異的に結合するレセプターを有したIgG-FcR+T細胞などの測定が保険適応されている。 検査は蛍光色素を付けたモノクローナル抗体を単独あるいは複数組み合わせて染め分けし、 フローサイトメーターを用いて測定する。
関連項目
T細胞・B細胞百分率 IgG-FcR+T細胞百分率 T細胞サブクラス 造血器悪性腫瘍検査