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FSH(卵胞刺激ホルモン)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.4 mL
容器
保存方法
検査方法
CLEIA
基準範囲
(mIU/mL)
成人男性 1.27 ~  19.26
女 性卵胞期 3.85 ~   8.78
排卵期 4.54 ~  22.51
黄体期 1.79 ~   5.12
閉経女性16.74 ~ 113.59
実施料
111点
判断料
144点 (生化学的検査(Ⅱ)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
3ヶ月
臨床意義
性腺刺激ホルモンであるFSH(卵胞刺激ホルモン)は、女性において卵胞の成長を促進し、 hLH(ヒト黄体形成ホルモン)に結びついてエストロゲン分泌と排卵を促す。 hFSH は主として、 視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン放出ホルモン(Gn-RH)によって調整されているが、この他にも 性腺から分泌されるステロイドホルモンなどの影響を受けている。 正常月経女性で観察される周期の変 化は卵胞の成熟度合いの変化により起こる。男性においては、hFSH は精巣の細精管に存在する細胞上の 摂受器(レセプター)を通して精子形成を促進する。hLH とhFSH の濃度は通常、月経、生殖能、そして 早熟の卵巣障害のような思春期の発育異常、閉経期、排卵周期疾患または脳下垂体障害の調査に測定され る。FSH の測定は性腺刺激ホルモン分泌能を知るとともに、Gn-RH の分泌能、卵巣・精巣の機能を知ること ができ、視床下部-下垂体-卵巣・精巣系の状態を把握するために重要である。
関連項目
プロラクチン プロジェステロン エストラジオール テストステロン