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総蛋白(TP)
採取量
血液 : 1.5 mL
提出量
血清 : 0.5 mL
容器
保存方法
検査方法
ビューレット法
基準範囲
6.7 ~ 8.3 g/dL
実施料
11点
判断料
144点 (生化学的検査(I)判断料区分)
所要日数
1~2日
備考
検体安定性
1ヶ月
臨床意義
血清中に含まれる蛋白の総称を血清蛋白といい、栄養状態と肝・腎機能の指標となる。血清蛋白の 主成分は、アルブミン(Alb)とグロブリン(Glb)で、膠質浸透圧の維持や生体の防御機構などに関与して いる。血清総蛋白量が8.5g/dL以上を高蛋白血症、6.0g/dL以下を低蛋白血症という。 検査の主な目的は、体の中での蛋白分布異常に伴う多くの病態把握で、スクリーニング検査および診断 の補助に有用である。血清総蛋白値に異常が見られたら、電気泳動による 蛋白分画でその構成比を見る。 脱水、慢性感染症、慢性肝炎、多発性骨髄腫などで高値、栄養不足、ネフローゼ症候群、蛋白漏出性胃腸炎、 重症肝障害、妊娠などで低値を示す。
関連項目
アルブミン 蛋白分画(キャピラリー) アルブミン・グロブリン比(A/G)