総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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EIA
- 基準範囲
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陰性(-)
- 実施料
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- 判断料
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- 所要日数
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- 備考
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EDTA、ヘパリン等の抗凝固剤は使用不可。
- 検体安定性
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- 臨床意義
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エキノコックス症は寄生虫エキノコックスの感染によるもので、キタキツネやイヌ・ネコ等の糞便を介して、
糞便中の卵胞を経口的に感染する。主に肝臓に寄生し、重篤な肝機能障害を引き起こすので、
早期発見にはエキノコックスに対する抗体を検査することが求められる。
北海道の市町村では住民検診のほか保健所窓口に問い合わせて検査を受けることができる。
検査は酵素免疫測定法(EIA:Enzyme Immunoassay)で検出する。
EIAは抗原を貼り付け固定したところに被検検体を反応させ、抗体が存在すると複合物ができる。
次いで、この複合物に反応する酵素標識抗体を加え、酵素活性を基質の発色として検出する方法である。
陽性に判定された場合にはウエスタンブロット法(WB)に
よる確認試験のほか、超音波検査やCTなど精密検査を行い、総合的に診断される。