総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
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尿中一般物質定性半定量検査 ウロビリノーゲン定性
- 採取量
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- 提出量
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尿 : 10.0 mL
- 容器
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28 尿一般容器
- 保存方法
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冷
- 検査方法
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試験紙法
- 基準範囲
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(±)
- 実施料
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26点
- 判断料
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- 所要日数
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1~2日
- 備考
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当該医療機関内で、検査を行った場合に算定。
- 検体安定性
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- 臨床意義
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ウロビリノーゲンは健常者の尿中に少量排泄されている。
赤血球の崩壊でヘモグロビンは肝臓でヘムとグロビンに分けられ、
そしてヘムから鉄が除かれた後、ビリルビンとなって胆汁中に排泄される。
次いでビリルビンの大部分は糞便中に排出されるが、腸内細菌によってウロビリノーゲンとなり一部が腸管から吸収される。
吸収されたウロビリノーゲンは再び肝臓から排泄されるとともに、
腎からも尿中に排泄される。尿中ウロビリノーゲンは腸肝循環の障害や血中ビリルビンの産生増加があると尿中への排泄が増える。
一方、減少するのはビリルビンの産生障害や胆道閉塞でビリルビンが腸管に排泄されない場合のほか、
抗生物質の大量投与で腸内細菌が死滅した場合などである。
なお、ビリルビンの濃度が高いと色調の判定が阻害される。