2593
尿中Ⅳ型コラーゲン
採取量
提出量
尿(早朝起床時第一尿) : 5.0 mL
容器
保存方法
冷(凍結不可)
検査方法
EIA
基準範囲
早朝一番尿
40歳以上  4.9 μg/g・Cr 以下
30歳代    4.0 μg/g・Cr 以下
実施料
189点
判断料
34点 (尿・糞便等検査判断料区分)
所要日数
4~10日
備考
必ず安静就寝後の起床時に採取した尿を専用容器にてご提出下さい。「尿中トランスフェリン」、「尿中アルブミン」、「尿中Ⅳ型コラーゲン」は、糖尿病患者または 早期糖尿病性腎症患者であって微量アルブミン尿を疑うもの(糖尿病性腎症第1期または第2期のものに限る)に対して行った場合 に、3月に1回に限り算定できます。なおこれらを同時に行った場合は主たるもののみ算定できます。随時尿参考基準値:7.3μg/g・Cr以下
検体安定性
4週
臨床意義
IV型コラーゲンは腎糸球体基底膜の主要構成成分で、基底膜の構造を支えていると考えられている。 また、IV型コラーゲン・7SドメインはIV型コラーゲン分子を形成する4つのドメインのひとつであり、 肝線維化の過程で血清中にIV型コラーゲンやIV型コラーゲン・7Sドメインが増加してくる。 糖尿病性腎症では基底膜からIV型コラーゲンが脱落して尿中に排泄されるので、診断に用いられる。 なお、随意尿の場合はクレアチニン値による補正を行う。 1日のクレアチニン排泄量は尿量に関わらず、ほぼ一定していると考えられている。 そこで尿中クレアチニンの値(g/dL)で除すると尿量で変動する尿中IV型コラーゲンを補正した値が得られる。
関連項目
Ⅳ型コラーゲン Ⅳ型コラーゲン・7S クレアチニン(cre)