総合検査のご案内 <All round Inspection Guide>
- 検査方法
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ラテックス免疫比濁法
- 基準範囲
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5.0 μg/mL 未満
- 実施料
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80点
- 判断料
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125点 (血液学的検査判断料区分)
- 所要日数
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1~2日
- 備考
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ヘパリン投与患者はその旨依頼書へご記入下さい。
- 検体安定性
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1ケ月
- 臨床意義
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フィブリノーゲンはE領域ドメインとその両末端に2つのD領域ドメインを持つ構造である。
トロンビン作用による凝固ではフィブリノーゲンからフィブリノペプチドAおよびフィブリノペプチドBが遊離してフィブリンモノマーとなる。
ブィリンモノマーはD領域ドメイン間などの重合反応によりフィブリンポリマーを形成する。
次いで、ⅩⅢ因子とカルシウムイオンの作用で架橋化され、安定した不溶性のフィブリンができる。
一方、生体内ではプラスミンにフィブリンを分解する線溶機能を有し、
FDP( fibrinogen and fibrin degradation products)と称する多様な分解産物ができる。
FDP値は血小板数、プロトロビン時間、血漿フィブリノーゲン濃度とともにDICの診断基準に指定されているほか、
各種の血栓症、出血性疾患、悪性腫瘍などで必須な検査となっている。